非行少年たちの再出発

非行少年たちの再出発

非行少年たちの再出発

補導の現場にみる子どもの心とその対応

著者:小野寺百合子
ISBN: 4-8278-1272-1
定価: 1,870 (税込)
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時間をかけ、手をかけ、心をかけることで紡いできた、少年たちとの絆のカタチ

児童生徒、そして我が子との対応に迷いや悩みを覚えたとき、ぜひ本書を手にとってみてください。そのとき為すべきことがきっと見えてくるはずです。

目次

第一章 子どもの心を知る  

 両親に愛されたい   

  父と母に揃って迎えにきてほしかった   

  子どもの身にも降りかかる両親の離婚   

  学校に行けなくなった“最大の理由”   

  自分は何もせず110番通報する父親   

  見捨てられたくないという不安から  

 ともだちって本当に大切  

  BBSとは   

  BBS会員と出会って変わった少年   

  誰よりもBBS会員を信頼していた少年   

  良い人間関係をつくっていこう  

 子どもが嫌う“比較と差別”   

  同窓会で蘇った苦い思い出   

  母親に暴力を振るい続ける少女   

  成績だけで姉と差別されたことへの怒り   

  “自分は自分”  

 子どもの吐く嘘   

  敦夫君の嘘   

  本当のことを言えた時の表情は   

  悦郎君の嘘   

  子どもの嘘に立ち向かう時の姿勢  

 非行は大人への復讐   

  「今すぐ真面目になるわけにはいかねぇんだよ」   

  “正しい愛情”   

  「盗みを疑われるのは本当に辛かった」   

  丸ごと愛されたい   

  彼らを責めるだけでなく、大人の側も振り返る



第二章 非行少年をめぐる親、家族の現状  

 わがままな親たち    

  約束が違うと怒鳴りこんできた母親   

  私には関係ないと言った母親   

  子どもの非行をまっすぐに見ようとしない母親   

  母親に子どもを任せ、家を出て行った父親   

  母親や父親はどこで間違ってしまったのか    

  親が変われば子が変わる  

 子どもと向き合わない親たち    

  生活保護費のため息子を家から追い出す母親   

  教育方針の異なる祖父母、そして仕事を優先させてきた母親   

  子どもに全く注意できない母親   

  子どもと真正面から本気で向き合う  

 百点満点でも冷たい母親と七〇点でも温かい母親   

  万引きを繰り返していた二人   

  問題行動の背後にあった母親の問題   

  非の打ちどころのない人が良い子を育てるとは限らない  

 親からの性的虐待   

  母親になった彼女からの相談   

  実父から虐待を受け続けて    

  娘を虐待していた夫と別れられない母親   

  重い十字架を背負わされて  

 薬物乱用少年とその家族の苦しみ、悲しみ   

  子どものシンナー乱用と顕在化した夫婦の問題   

  仲の悪い両親、そして母の期待が重荷になった子ども   

  薬物乱用から立ち直ることの難しさ  

 子どものいじめと親   

  部活の先輩や仲間にたかられ続けた少年   

  保護者の反応は   

  いじめとケンカの違いとは  

 共働きと子どもの非行   

  子どものほうをどれだけ向いているか   

  “三歳児神話”   

  時間をかけ、手をかけ、心をかけて  

 食事と非行   

  餃子づくりを通して   

  「弁当を運ぶだけでいいのかよ!」   

  食事で愛を伝える   

  夕食を共にして  

 愛着の持てる家族か   

  厳しい祖母とおどおどする母親   

  祖母に絶対服従の母親   

  幼少時の仕打ちから年老いた祖父に辛くあたる父親   

  みんなで一つの家族



第三章 子どもたちに伝えたいこと、大人がしなければならないこと  

 “絶対にしてはいけない”失敗   

  片目を失明し、嗅覚も失ってしまった青年   

  上半身全体に刺青を彫ってしまった青年   

  犯罪行為はたった一回の失敗が命取りになることも  

 子どもの非行に立ち向かう時の姿勢   

  タバコを吸った生徒たちとのやりとりから   

  子どもの意見にも耳を傾ける  

 非行の抑止力となる心を育てる   

  子どもの存在自体を否定してしまうこと   

  “愛を伝える”ということ   

  自分の時間を子どものためにどれだけ使えるか   

  可愛がってもらってという思いが  

 他人の子も我が子も同じ愛の手で  

  他人の子に注意のできない大人   

   我が子だけを良い子にするのではなく   

  死んでよかった子などいない   

  子どもの問題行動に注意を与える時は  

 若者たちの性に向き合うとき   

  路上で子供を産み落とした少女   

  ぎりぎりのところで中絶をした少女   

  十代の出産について伝えたいこと   

  大人が子どもにしてやれることは  

 子どもたちに“夢”を持たせたい   

   「赤毛のアン」との出会い   

  夢を持たない少女   

  彼女を非行に走らせた母親の不倫   

  ささやかな“夢”でよいから



終章 少年たちと伴走して  

 失敗から学んだこと   

  その子の友だちの悪口を言ってはならない   

  先入観だけで補導をすすめてはならない   

  賞賛の言葉は人づてに、苦言は直接言われたい  

 成功事例から思うこと   

  “僕たちみたいな子”のために    

  心に響いた言葉   

  距離を置いたからこそ気づけたこと    

  最良の方法だと信じて  

 子どもたちの幸せを祈り、とにかく諦めずに    

  人との出会いはとても大事   

  良い人たちに囲まれて    

  ささやかな積み重ねの中で










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