目次
第1章 健康相談活動の意義
1)養護教諭の行う健康相談活動の意義
2)学校医・学校歯科医の行う健康相談と養護教諭の行う健康相談活動との関係
第2章 養護教諭の行う健康相談活動の特性
1)健康相談活動の態様
2)健康相談活動における養護教諭の専門性
3)健康相談活動にともなう基本的ケア技術
第3章 保健相談の理論と方法
1.保健相談の型と主題
2.保健相談のプロセス
1)自主来談型保健相談のプロセス
2)呼び出し型保健相談のプロセス
3.保健相談の主題とその対応
I.発育相談
1)低身長
2)肥満・高脂血症
3)やせ
II.疾病異常相談
1)心臓病
2)腎臓病
3)糖尿病
4)視力低下・近視
5)貧血症(顔色が悪い 鉄欠乏性貧血)
6)立ちくらみ(起立性調節障害)
7)高血圧
8)結核
9)伝染病
10)気管支喘息
11)アレルギー性鼻炎(花粉症)
12)アトピー性皮膚炎
13)夜尿症
III.遺伝の相談
1)遺伝相談における基本知識
2)がん
3)奇形
4)知能障害(知的障害)
5)色覚異常
6)統合失調症
IV.性の相談
1)思春期外来の相談から
2)男子の性相談
3)女子の性相談
第4章 ヘルスカウンセリングの理論と方法
1.ヘルスカウンセリングの意義
2.「心の健康問題と身体症状」の関連に関する学説
3.心因性の症状の特徴
4.ヘルスカウンセリングの特徴
5.ヘルスカウンセリングのプロセス
1)気づき
2)分析
3)判断(解釈)
4)カウンセリング
5)自己解決の支援
6)まとめと例示
6.ヘルスカウンセリングの主訴とその対応
I.心因性の身体症状 (心身症)
1)反復腹痛(心因性腹痛)
2)反復頭痛(心因性頭痛)
3)反復胸痛(心因性胸痛)
4)反復筋痛(心因性筋痛)
5)過換気症候群(過呼吸症候群)
6)神経性咳灼嗽(心因性咳嗽)
7)反復遺尿(心因性遺尿)
8)反復発熱(心因性発熱)
9)反復嘔吐(心因性嘔吐・嘔気)
II.神経症その他
1) 反復卒倒(転換ヒステリー)
2) 抜髪症
第5章 精神疾患に関連した相談活動
1.精神疾患に関連した相談活動の意義
2.疾病別相談活動
1)うつ病
2)統合失調症(旧・精神分裂病)
3)てんかん
4)神経性食欲不振症
第6章 保健室登校の相談活動
1.保健室活動の意義
2.不登校対策としての保健室登校
3.保健室登校者の相談活動
1)心身症型保健室登校者の相談活動
2)情緒反応型保健室登校者の相談活動
3)人格障害型保健室登校者の相談活動
4.保健室における療法
1)依存療法
2)作業療法
3)芸術療法
4)発散療法
5)洞察療法
6)行動療法
第7章 いじめに関連した健康相談活動
1)いじめ問題と養護教諭
2)身体症状を通してのいじめへの気付き
3)いじめの相談活動のプロセス
第8章 相談活動の場で活用する心理テスト
保健体育審議会が想定している「ヘルスカウンセリング」の部門と、学校医の役割に準じた健康相談活動の部門を「保健相談」という名称で表し、両者を構成した。
◎ヘルスカウンセリングとは 「心理相談+「教育相談+「健康相談」の総合的内容を持った、独自の相談活動
◎保健相談とは 養護教諭に必要な範囲の医学・看護的専門知識を用いて、児童生徒の疾病と体の悩みに対応する。