目次
■監修にあたって
■はじめに―緊急事態に対処する―
1 安全の確保が最優先
2 応急処置と緊急度の判断
■第1章 救急車が来るまでの応急処置
1 心肺蘇生法とAED(自動体外式除細動器)
2 骨折・捻挫の処置
3 脊柱の安定化
4 体温管理
5 気道異物の除去
6 日常的なけがの手当
6‐1 歯・口のけが
6‐2 擦り傷・切り傷
6‐3 打撲・捻挫・突き指
6‐4 目に異物が入った
6‐5 耳に異物が入った
6‐6 鼻に異物が入った
■第2章 場面別の対応法
1 頭・首のけが(頭・頸部外傷)
2 食物アレルギー(アナフィラキシーショック 呼吸困難 皮膚そう痒 発赤)
3 誤飲をした(異物誤飲 薬物の誤飲 など)
4 急性中毒を起こした(一酸化炭素中毒 硫化水素中毒 シンナー中毒 など)
5 水に溺れた(溺水事故 低体温)
6 暑さで倒れた(熱中症)
7 やけど<熱傷、化学熱傷>(気道熱傷 広範囲熱傷 低体温)
8 腹を蹴られた、腹を強く打った(腹部外傷 腹腔内臓器の損傷)
9 胸にボールが当たった(心臓震盪 突然死)
10 蜂に刺された(蜂刺され アナフィラキシーショック)
11 指を切断した(切断指)
12 手足のけが(変形<過伸展> 刺創 切創)
■第3章 症候別の対応法
1 意識がおかしい(脳貧血<起立性調節障害> 髄膜炎 てんかん発作)
2 めまいがする(起立性低血圧<脳貧血> メニエル病 脳血管疾患)
3 熱が出た(インフルエンザウィルス 風邪<感冒> 髄膜炎)
4 痙攣(ひきつけ)を起こした(てんかん 熱性痙攣 頭部外傷後)
5 呼吸がおかしい(喘息発作 気道異物 過換気症候群 など)
6 過呼吸を起こした(過換気症候群 パニック障害)
7 顔色が悪い(鉄欠乏性貧血 ショック 一酸化炭素中毒)
8 吐き気・嘔吐(急性胃腸炎 頭部打撲 感染性胃腸炎)
9 吐血、喀血をした(消化器疾患 全身疾患<血液疾患> 肺結核 外傷)
10 胸が痛い(自然気胸 肺炎・気管支炎 帯状疱疹)
11 動悸が激しい(心疾患 内分泌疾患 心因性)
12 腰、背中が痛い(外傷 内臓器疾患 運動器疾患)
13 急な腹痛(急性虫垂炎 急性胃腸炎 子宮外妊娠破裂)
14 下痢・下血(ウィルス感染症 食中毒 消化管出血)
15 手足がしびれる・手指がふるえる(外傷 過換気症候群)
16 皮膚がかゆい(アトピー 蕁麻疹)
■第4章 救急隊との情報共有
1 世界に誇れる「119番」
2 救急車を呼ぶ
3 救急車が到着したら
4 救急車に同乗する
■参考)こんなとき受診すべき科
●おわりに
緊急時対応の成否は、はじめにどう行動したか(するか)にかかっています。
本書は、校内外のあらゆる場面において、児童生徒、教職員や父兄に予期せぬ事態が起こった時、養護教諭がその緊急度をすぐに判断できることを目指して構成されています。緊急時、救急車を呼ぶべきかどうか素早く間違いなく対応できるよう、フローチャートで行うべきことを示しました。また、各項目毎に、症例と日常役立つ知識を「ドクターズアイ」として掲載、読みものとしてもご活用いただける一冊です。
●カラー92ページ、モノクロ80ページ