目次
はじめに
第1部 意識して個別保健指導に取り組めているか
1 単なる「話し相手」から「教育者」へ
~ふだんの子どもの会話を思い出してみましょう。学びや育ちのないやりとりとなっていませんか?~
2 子どもに振り返りを促し、考えさせるためには「問い」のある会話が重要
~発問づくりから学ぶ、標準的な発問の設定~
3 ゴールを見据えた個別保健指導のプロセスをフローチャートに描く
4 子どもに何を気づかせるのか、どのように変容してほしいのか
5 受容って何だろう。あらためて、個別保健指導での「受容」を考える
6 包含的受容とは
7 個別保健指導のゴールとは?
~健康問題と健康課題を意識的に区別する~
第2部 個別保健指導を進める力量を高めるための方法
1 個別保健指導の実践記録を持ち寄る
2 わかりやすさと検討しやすい実践記録を求めて
3 対応場面を再現することを通した検討(サイコドラマ方式)
4 サイコドラマ方式の成果を用いた記録方法(段階的記録法)
5 個別保健指導のすべてのプロセスを疑似体験する
~ケースシミュレーション~
第3部 個別保健指導で育てる力量とそれを見取るための評価
1 個別保健指導で目ざす子どもの姿とは(包括的評価規準)
2 指導の目標を意識して評価規準を決める(分析的評価)
3 分析的目標から、より具体的な目標をつくることで評価がしやすくなる
4 評価の場面や方法をどうするのか
5 個別保健指導の目標と、評価規準の妥当性について
第4部 健康相談(活動)ではなく個別保健指導にこだわる理由
1 個別保健指導の重要性
2 個別保健指導と健康相談(活動)
第5部 お答えします
ケースシミュレーションの進め方(補足)
本書付録CD-ROMについて
引用・参考文献一覧
おわりに
体調不良を訴える児童生徒から原因を急いで聞き出すのではなく、児童生徒自身にその「健康問題」に気づかせることで「健康課題」を意識させて行動変容を促すプロセスを可視化したフローチャートを開発しました。
本書ではこのフローチャートに則って進めてきた個別保健指導を、サイコドラマやケースシミュレーションで多数紹介しています。
ケースシミュレーションの事例や、自分の健康問題の解決方法を多様に考えさせるための視覚教材としてお使いいただけるカラーイラストやパワーポイントを収録したCD-ROM付き。