目次
I 基礎編
1.今日の健康課題と行動との関係
2.行動変容を目指す健康教育の歴史
3.ライフスキルの定義とその内容
4.ライフスキル教育の有効性
5.ライフスキル教育の日本への適用
6.セルフエスティームの定義
7.セルフエスティームの重要性
8.セルフエスティームの測定と評価
9.セルフエスティームの形成に影響する要因と学校教育の果たすべき役割
10.JKYBライフスキル教育プログラムの構成
II 実践編
1.お互いをもっとよく知ろう
2.すばらしい友だち
3.上手に話を聞こう
4.賞賛(秘密の友だち)
5.自分の気持ちをうまく伝える(1)
6.自分の気持ちをうまく伝える(2)
7.ボランティア活動-学校で(オプション)
8.より良い決定をする(1)
9.より良い決定をする(2)
10.ボランティア活動-地域で
11.自己イメージってなに?
12.自己イメージを改善しよう
13.自分について知る
14.自分を表現する
15.自分を向上させるための目標
16.成功のイメージを持とう
17.前向きに生きよう
18.失敗なんてありえない
19.ストレスの矢(1)(オプション)
20.ストレスの矢(2)(オプション)
子どもによる重大犯罪、問題行動が深刻化する現代。本書は、その根底にある「心の問題」について、長年の研究と実践を重ねてきたJKYB研究会による実践プログラムです。ライフスキル(=心の能力)の形成を目的とする本プログラムは、自己の存在を大切に思える意識(セルフエスティーム)と、他者を尊重する心を育むことを中心に組み立てられています。
健康教育関係者だけでなく、思春期の様々な問題行動の防止に関心をもつすべての方にとって、必ず役立つ理論・実践書です。
《プログラムの3つの要素》
1)自分自身についてよく知り、自分を独自の存在として認める
2)各人が適切なレベルの個人的目標を設定し、計画の立案、実行、達成を通して自己有能感を高める
3)思春期の友人関係に焦点を当てて、その結び付きを強めるとともに、ボランティア活動を通じて家庭や地域の人々との絆を強くする